30代でのセミリタイアを少しの節約と投資で目指す

20代前半から貯金を意識し、年間200万円ずつ、30代で3000万円貯金を目標にしてます。

泥炭地とインドネシアの環境問題

泥炭地とインドネシアの環境問題

泥炭地は自然に蓄積された植物材料の湿った層で、世界中の至る所で見られる。
地表のわずか3%しか占めていない泥炭地は森林の2倍の炭素を保有していて、気候変動のカギを握っていると言える。
泥炭地に何かが起こっているようで、乾燥化が進んでいて火災に対して脆弱になっているため二酸化炭素の排出につながってしまっている。

泥炭地からの温室効果ガスの排出はインドネシアがダントツ1位となっていて、その量は6億6千万トンにも上る。
泥炭地からの排出に加えて、発電の6割を石炭に依存している国なので、温室効果ガス排出量で世界6位になってしまっている。

 

泥炭地の火災を止めにくい理由

カリマンタンインドネシアの中でも大規模な泥炭地を持っている地域のうちの一つで、昨年繰り返し火災が起こっていました。
8月以降火災が起こるたびにボランティアが派遣されていて、消火のための水が不足していたらしい。
エルニーニョ現象によって長い乾季と雨の不足が続いていて、インドネシアの17州の約15万ヘクタールの泥炭地が燃えた。
燃え上っているのは高温だからという理由だけではないようで、泥炭地が乾燥すると空気で満たされて柔らかくなるそうです。
そのため燃えやすくなっていて、一度燃えると激しく燃え上がる上に、火が消えたように見えても赤外線カメラで見ると一部は高温のままで、火が燃え移るらしい。
燃えた部分が小さくなると、より一層チップ状の木片に広がりやすくなるそうで、それが消火が難しい理由の一つだそう。

 

対策と予防

違法な野焼きも火災の原因の一つで、インドネシア政府は2ヘクタール以上の土地の焼却を禁止しているが、国際的なパームオイルの需要の増加でプランテーションが進んでいて、焼畑農業が行われている。
環境団体は焼畑の可能性がある土地を調査して予防に心がけている。
調査で得た不審火などの情報を政府の出先機関に提供して、厳格な処置を促している。
泥炭地は正しい状態であれば良いものをもたらしてくれるので、焼かれた土地の活性化をする必要がある。
焼畑は伝統的な農業だとして擁護する人もいて、火災の危険性を十分に認識していないため、さらなる教育が必要である。
また、このような背景を受けて欧米ではパームオイルの使用削減を目指しているが他地域では需要が増え続けているので、消費者側も生産地で何が起こっているのか知ることも必要である。