鵯越は神戸市街地の郊外にあるものの、その距離は神戸駅から3キロほどとかなり近い。
ちなみに鵯越は「ひよどりごえ」って読むんだけど、最初の頃は間違って「かもこし」って読んでました。笑
この暑い中、適当に走っていると、なぜか秘境を求めたくなって、道路に立っていた「この先300m 鵯越駅」という看板が気になって行ってみた。
その看板が示す先はめちゃくちゃ狭い道路で、車1台が通るのがやっとでしかも勾配が激しい。
こんな先に駅が本当にあるのか、喫茶店の間違いじゃないのかというレベルの道だった。
でもこんな看板があるくらいなんだから本当なんだろうと、原付の機動性を活かしてその小道に入っていった。
そしたら、駅らしいものがあった。
この辺りは勾配が激しすぎるのと木で囲まれている影響で300m先に駅があるのに線路があることすらも気づかない。
道路を通るときに線路の上を通っているはずなんだけどな。
民家も何件かあって、売店らしきものもあったけど、のぞいたら調理器具みたいなのが壊れているみたいで、野菜や果物しか売ってなかった。
さらに進むとアパートがあった。
やっぱりこういうところは市街地と比べて家賃が安くなっているんじゃないかと思って、もし今住んでいるところが嫌になったらここら辺に引っ越すかもしれないから調べておこうと思って調べてみたら、そこまで安くなってなくて残念だった。
やっぱり、勾配きついし山に囲まれていて不便だけど、市街地に近いし数駅で神戸駅近くまで行けるから悪くないほうの立地なんやな。
ただ、この辺の車は本当に移動しにくいと思う。
さらに進むと完全に森に囲まれた民家があった。
いろいろ回って(1本道を往復しただけ)、帰ろうとしたら何か怪しげなトンネルを見つけた。
上から見ているだけでもわかる、このトンネル小さすぎ!
まず、高さが140cmくらいしかない。
さすがに何かの間違いだろうと思ってのぞいてみると、曲がっていて先が見えないけど、どこかに通じてそうだった。
マジかよ、こんなトンネルあっていいのかよ、こんなん行けるわけ・・・
行くしかないやろ!
トンネルの中では虫が飛んでいて当たりそうだったけど、くもの巣とかは張ってなくて意外と全然通れる。
トンネルをしゃがんだまま通るのはなかなか苦痛だけど、最後トンネルを抜けたと思ってすぐに立ち上がると頭蓋骨粉砕コースなので油断しないように。
短いトンネルを抜けるとそこは絶景だった。
あとお寺があったけど、敷地に入りにくそうなタイプのものだったのでそのまま引き返した。
このトンネルはどうやら、上が横断歩道もない交通量の多い道路だったので作られたみたい。
ただ、行くところはこのお寺ぐらいしかないという。。
トンネルを戻ってきたときにはなぜか1匹の猫がこちらを見ていた。
「なにしてんねん」とでも言いたげな表情で。。
何はともあれ、今回の秘境はなかなか楽しめた。
近場とはいえ、この過酷な環境によって秘境感が出ていていい味を出していると思った。
まだ神戸市内でもこんなところはあるはずなので見つけて行ってみたい。