先週、俳優の谷原さんが「子供はみんなユニクロのような安い服を着ている」という発言をして、一般庶民から叩かれてましたけど、実際問題ユニクロは大量生産を行っているから安い部類なんですよね。
昔はよくあった国産の中価格帯のブランドはファストファッションブランドによって駆逐されて、安いブランドもしくはセレブ志向のブランドの2極化になっているらしい。
そんなセレブ志向のブランド使いを憎んでの反発かもしれないけど、もっと別のところに目を向けると、ファストファッションは安い上に環境にも悪いという事実があります。
年間10億枚の服を廃棄している
ファストファッションブランドは大量生産したうえで、大量に廃棄するというやり方が一番合理的で価格も抑えれるので、日本だけで新品の服を10億枚廃棄しているらしいです。
なんとこれは新品の服の4枚に1枚が廃棄されている計算です。
服の原価率は15%~30%って言われているので、これでも全然採算が取れるんですよね~
それどころか、暖冬とか同じ季節でも気温が変わってきて季節物の売れ行きが変わってしまうので、念のため大量に作っておくほうが欠品がなくてお客さんから叩かれずに済みます。
過酷な労働環境で服を作らせている
ウイグル自治区では綿花の栽培が盛んなので、そこで強制労働が行われています。
昔は人件費が安かった中国で服の生産が行われていたけど、近年ベトナムとかバングラデシュでの生産に移行していて、2013年にそのバングラデシュの工場で天井が崩落する事故が起きてます。
外国だけの話かと思いきや、日本でもかの有名な外国人技能実習生に対する不当な強制労働によって時給2百円程度で働かされるという人権に対する問題も言われています。
将来の対策はどうなってんの!?
これを聞いて「何やってんだアパレルブランド!」って叩きたくなる気持ちもあると思うけど、ここまでの話って基本的に資本主義の闇なんですよ。
同じ品質なら価格が安いものを選ぶという当たり前の行動原理が仕事をしすぎていて、企業は安さを追い求めすぎちゃってるんですよね。
でも、アメリカではすでに声が上がっていて、価格追及しない環境にも人権にも優しいエバーレーンっていう会社も出来ています。
ただ、こういった会社は原価率が高くなっていて、値段も高くなってしまっています。
なので、ユニクロが安いという事実を認識して、それより高くても環境にいい服を選ぶという選択肢をなくさないようにしないといけないですね。